第4の疑問


 標準的には、「内豚2杯のお米に飯盒についている印の上の位置まで水を入れる」が、利用されています。他に、「お米の量と同量の水を入れる」、「手を伸ばし、お米の上に縦中指の第二関節まで水を入れる」、「飯盒についている印で、下がお米の量、上が水の量」など。他にもその目安はあります。どれもご飯を作ることが可能ですので正解といえますが、ここでは、必要といわれている水の量よりもはるかに多い量を入れることを正解とします。
<理由>
 飯盒での炊飯の失敗には、
@出来上がったのに気が付かなくて焦がしてしまう。
A水の量が少なすぎて芯が残った状態で焦がしてしまう。
Bべたべたなご飯になってしまう。
C三段飯(下がお焦げ、中が普通、上が芯飯)になってしまう。
 等があり、それぞれに理由はありますが、ここで正解とした『必要以上に多い水』だと、必要以上の水は炊飯中にほとんどこぼれてしまい、普通のご飯となります。

 極端な実験では、4合のお米に飯盒の口一杯までの水を入れて炊いてみてください。出来上がり時期を間違えなければ普通のご飯となります。
べたべたなご飯となる条件は、水の量よりも火力に原因があります。弱い火で炊飯した時、出来上がるまで時間がかかり過ぎるなど感じたときは、このケースが予想されます。Cの三段飯は飯盒の底しか炎が当たらない時に起こる現象です。「飯盒」の炊飯では、水を多く入れて、燃え盛る火の中に飯盒を放り込む感じで炊飯すると上手くいきます。